Saturday, February 22, 2014

イギリスの新聞

イギリスは階級社会と言われていますが、

階級や政治的立場によって読む新聞もずいぶん変わってくるようです。



BBCのコメディ'Yes, Prime Minister'では、その新聞購読の状況を皮肉ったジョークがありました。以下ぜひ、お試しあれ✿



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*ロンドンの金融街でスキャンダルが発生、その対応を考えているイギリス首相、という設定。

BernardとHumphreyは共にCivil Servants(お役所の公務員さん)



スキャンダルに対応するために、新聞を一生懸命読んでいる首相。

Bernardは、新聞なんぞあまり気にしないように、と言います。

Humphreyは、新聞社がどんな購読者を相手にしているかさえ知っておけばいい、と言います。



そこで、首相は

「新聞社について、俺は言われなくてもわかってるんだ!

 どんな奴がどんな新聞を読んでいるか、ちゃんと分かってる!」と。







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イギリスについての知識がないと、ちょっと理解がしんどいのですが、要約すると、



デイリー・ミラーは、自分たちが実際に国を動かしてると思い込んでる人(上流階級)が。

ガーディアンは、自分たちが国を動かさなきゃいけないと思い込んでる人(労働者、労働党支持者)が。

タイムズは、実際に国を動かしている人たち(保守党、右よりの人たち)が。

デイリー・メールは、実際に国を動かしている人たちの奥様方が。

ファイナンシャル・タイムズは、国を所有している人たち(金融関係者)が。

モーニング・スターは、この国は他の国(ソ連)に従うべきだと思っている人(左の人たち)が。

デイリー・テレグラフは、書いてあることが事実だと思っている人(教養のない人たち)が。

サンは、誰が国を動かしてても気にしない、自分のバストがいい感じならそれでいい人たち(教養のない人たち)が。







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*以下、スクリプト (英語のニュアンスも面白いので)



"The Daily Mirror is read by people who think they run the country;

 The Guardian is read by people who think they ought to run the country;

 The Times is read by the people who actually do run the country;

 The Daily Mail is read by the wives of the people who run the country;

 The Financial Times is read by people who own the country;

 The Morning Star is read by people who think the country ought to be run by another country;

 and The Daily Telegraph is read by people who think it is."



...Bernard,

"Sun readers don't care who runs the country, as long as she's got big tits."



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それにしても、BBCは面白い♪

英国を知るための、いい勉強ツールになっています♪





<Who reads the papers? - Yes, Prime Minister - BBC comedy>

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